当店では、万葉集に詠まれた美しい言葉をお部屋の名前としてお借りし、
訪れる皆様に、穏やかで心満たされる時間をお過ごしいただける空間をご用意しました。

日本最古の歌集である万葉集には、高岡の地を詠んだ多くの歌が残されています。
それらの詩に込められた季節の移ろいや自然の美しさを感じながら、
特別なひとときをお楽しみください。

個室のご案内

堅香子(かたかご)

– 春の訪れを告げる花

    堅香子は、日本の春を彩る特別な花です。その繊細で美しい姿は、古くから文学にも詠まれ、多くの人に愛されてきました。淡い紫色の花が、初々しい恋心を連想させます。春の林にひっそりと咲く堅香子の花のように、静かで優しい時間をお過ごしいただける特別な空間です。心を落ち着かせたい方、特別な思いを大切にしたい方におすすめします。

【参考和歌:万葉集4143】もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花
【和歌の意味】たくさんの少女たちが入り乱れて水を汲んでいる寺井のほとりに群がり咲いているかたかごの花

橘(たちばな)

– 変わらぬ香りと繁栄

橘は、日本古来の柑橘であり、その香りは万葉の時代から愛されてきました。
「とこしえに変わらぬもの」として、長寿や繁栄の象徴とされています。
大切な方とのひとときにふさわしい、静かな個室です。

【参考和歌:万葉集4063】常世物 この橘のいや照りに わご大君は 今も見るごと
【和歌の意味】常世の国からのものであるこの橘の実のようにますます照り輝いて、わが大君は今見るようにいつまでもいらっしゃることでしょう

なでしこ

– 優美で凛とした美しさ

秋の七草のひとつであり、万葉集にもたびたび登場する撫子(なでしこ)。
その可憐な姿から「愛し子」とも呼ばれ、日本人の心に寄り添う花とされてきました。
落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと和の美を味わっていただけます。

【参考和歌:万葉集4008】月立たば 時もかはさず なでしこが 花の盛りに 相見しめとそ
【和歌の意味】月が変わってもまだ夏のうちの、なでしこの花のまっさかりのうちにお逢いさせて下さい

保宝葉(ほほがしわ)

– 豊かさを願う縁起の葉

古くから、食材を包むのに使われ、祝いの席にも欠かせない「ほほがしわ」。
豊穣や繁栄を願う想いが込められたこの部屋では、特別なひとときをお過ごしいただけます。

【参考和歌:万葉集4205】皇祖の 遠御代御代は い敷き折り 酒飲みきといふそ このほほがしは
【和歌の意味】いにしえの天皇の御代はこれを折りたたんで酒を飲んだそうですよ、このほおの木の葉は

白玉(しらたま)

– 気品ある輝き

万葉の詩に登場する「白玉」は、美しい宝石や真珠を指す言葉。
上品で洗練された響きを持ち、特別な時間にふさわしい空間です。
大切な方とのお食事や、ご接待にもおすすめです。

【参考和歌:万葉集4101】珠洲の海女の 沖つ御神に い渡りて 潜き取るといふ 鮑玉
【和歌の意味】珠洲の海女が沖にある神島に渡って行って潜って取るという真珠が沢山欲しいものだ

春苑(しゅんえん)

– 春の庭に咲く希望

「春苑」とは、春の美しい庭園を意味する言葉。
うららかな春の日差しを思わせるような、穏やかな時間が流れるお部屋です。
家族のお祝い事や、大切な記念日にもご利用いただけます。

【参考和歌:万葉集4139】春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子
【和歌の意味】春の庭園は一面に赤く照り映えている。紅色に咲くの花、その樹の下まで赤く照り輝く道にふと立ちあらわれる少女の姿

カウンター席のご案内

ゆっくりと楽しむ、特別な席

当店では、個室に加え、カウンター席もご用意しております。
五感で味わう和のひとときをお楽しみください。

カウンターならではの特別な空間、
料理に合わせたお酒のご提案をさせていただきます。

お一人様や、大切な方との特別なひとときにもおすすめです。

万葉の詩とともに、
心満たされるひとときを

万葉の詩に込められた自然の美しさや、人々の想いを感じながら、
静かに和食を味わう贅沢な時間をお楽しみいただければと思います。

四季折々の食材を活かしたお料理とともに、
万葉の時代へと心を馳せるひとときをお過ごしください。

皆様のご来店を、心よりお待ちしております。

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